***内緒のお話し***
内緒 内緒 内緒の話しは あのねのね にこにこにっこり ねえ○○さん。
これから、いつ果てるともない、長い長い、内緒の話しが始まります。
そして、時代の空間を飛び越えた物語に、じわじわと引き込まれていきます。
たからの流の語りは、成り行き街道の心の散歩道なんです。
時代に捉われることなく、心の散歩をしてみましょう。
この物語は、ある日、ある風呂屋の番台からスタートします。
なお、筑波おろしの「番場の忠太郎」とは関係ありません。
天気の良い日に、ある風呂屋の番台にチュー太郎と名乗るものが座っておりました。
お客「一風呂あびようかな?」
チュー太郎「いらっしゃい。いらっしゃい。お安くしときます。」
お客「ここは、温泉かい?」
チュー太郎「いいえ。天然のガス湯です。」
お客「ふーん。めずらしいね。」
チュー太郎「何時でも沸いておりますから、あったりますよ。」
お客「効能は有るんかい?」
チュー太郎「ええ。効果覿面。お風呂に入れば分かります。」
お客「じゃあ、入ってみるとするか。」
チュー太郎「本日は特別。スペシャルサービスです。」
お客「おーい。ぬるいぞー。」
チュー太郎「今、ガスをつけますから、少々お待ち下さい。」
お客「おー。段々あったかくなってきたぞ。」
チュー太郎「当お風呂の、ご自慢は、お腹が一杯になることです。」
お客「なんだい? お風呂で、腹が膨れるって?」
チュー太郎「もうすぐ効果が現れます。」
お客「ぶくぶく泡が出て来たぞ。」
チュー太郎「お客さん。もう、出ましたか? 何発でも結構です。」
お客「プップー。」
チュー太郎「発射オーライ。明るく明るく過ごすのねー。」
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ナレーター「ある日のこと、静かな村に、ご隠居の一行が通りかかったのでございます。」
ご隠居「助さん。格さん。疲れ癒しに、ひとっ風呂あびるとするか?」
助さん「ご隠居、良い風呂がございます。」
格さん「お肌によろしいかと聞いております。」
ご隠居「して、その風呂とは、温泉か?」
助さん「いえ。ガス湯にこざいます。」
ご隠居「何? ガス湯とは珍しい。よきにはからえ。」
助さん「ははー。あちらにございます。」
チュー太郎「いらっしゃい。いらっしゃい。」
格さん「今日は、お忍びじゃ、他言無用。」
チュー太郎「番台のチュー太郎と申します。いたって口は堅く出来ております。」
格さん「それなら安心、やっかいになるぞ。」
チュー太郎「三名様、ご案内。」
手伝い女「お客さま。こちらでございます。」
助さん「何処まで行くのか?」
手伝い女「あちらに見えます、アナグラが入り口でございます。」
助さん「無礼者! お偉いお方をアナグラに入れられるか?」
手伝い女「いえいえ、中は龍宮城のようになっております。」
助さん「まあ、いい。騙されたと思って入ってみるか。」
格さん「ご隠居、頭に気をつけて下さい。」
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ご隠居「助さん。格さん。これがガス湯とな。お肌にさらさら、感じが良いのう。」
助さん「ははー。ぎよいにございます。」
格さん「ご隠居。奥の方が、濃い目になっているそうです。」
ご隠居「そうであるか。おお、ここは広々として肌の感触も良いのう。」
助さん「格さん。このお湯の色は、こげ茶で底が見えないぞ。」
格さん「ここは、タオルを持たずに、みんなスッポンポンで入るそうだ。」
助さん「なるほど、お湯の色で肌も見せないで済むってことか。」
ご隠居「助さん。湯気の向こうに誰か居るようじゃのう。」
助さん「ははー。お偉いお方の入る風呂に無礼な奴。早速手打ちにしてまいります。」
ご隠居「お忍びじゃ。穏便に済ませ。」
助さん「心得ました。おーい。番台。」
チュー太郎「お呼びでございますか?」
助さん「この風呂に先着がいるぞ。お忍びだと言ってあるはずだが。」
チュー太郎「はい。聞いております。ここは、一番風呂で高貴なお方しか入れません。」
助さん「しかしなあ。誰か居るのは確かだ。」
チュー太郎「もしかして、両の目を閉じて、ご覧になったんじゃござんせんか?」
助さん「ご隠居のこと。そら眼かも知れぬ。もう一度、確かめるとするか。」
チュー太郎「両の目を開いていると、何も見えません。瞼を閉じると見えない顔が見えてしまう。
ここは、「見えないの湯」でございます。」
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助さん「ご隠居。この風呂は、見えないの風呂、とか申すそうで、両の瞼ほ閉じてはならないそうでございます。」
格さん「ご隠居。両の瞼を閉じたのでは、ございませぬか?」
ご隠居「おう、そうであったか。しかしのう。片目しか閉じなかったんだが。」
格さん「ご隠居。それは南蛮渡来の言葉で、ウインクとか申すそうで。」
助さん「間違いございません。それが先方に通じたのでは。わたしめが確認してまいります。」
ご隠居「よきにはからえ。」
助さん「ははー。」
助さん「やっと口実が出来た、早速試してみよう。」
格さん「あんまり深入りするなよ。溺れるぞ。」
助さん「二のまで言うまい。心得ておる。」
格さん「おや。もう首まで浸かってる。向こうは深そうだ。助さん、溺れるなよ。」
助さん「いい湯加減だ。この辺で、片目をつぶるとするか?」
女の人「あーら。スーさん、いらっしゃい。ここは初めてなの?」
助さん「おー。たまげた。突然に。何処から出て来たんだ?」
女の人「お風呂の底からですよ。このお風呂は、ウインクで自動的に顔が出る仕組みなのよ。」
助さん「お風呂の底とは。ここは、底なし風呂になってるのか?」
女の人「お風呂の底は、龍宮城なのよ。」
助さん「最近のお風呂も近代化してるのう。先発隊で来たんだが。」
女の人「どうお? お肌も真っ白。すべすべでしょう。」
助さん「しかしね。首から下は見えないんだが?」
女の人「だからね。このお風呂は、見えないの湯、って言うのよ。」
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ご隠居「格さん。助さんは遅いのう。ガス湯で拡散されてしまったのかな?」
格さん「ははー。ご隠居。そのようでございます。わたしめが、今一度たしかめてまいります。」
ご隠居「ゆめゆめ、ミイラ取りがミイラになるでないぞ。」
格さん「ご隠居。わたしめは武道の達人。お湯の中は、得意の技を持ち合わせております。」
ご隠居「格さん。湯気の向こうだ。その技が無効にならんようにな。」
格さん「日頃、鍛えた業物、小松五郎義兼の見せ所。行ってまいります。」
格さん「助さんは、この辺に来たような来ないような。ちょっくら、ウインク。」
ナレーター「こうして、片目の瞼を閉じれば、想う人の顔が見える。「見えないの湯」は、見えないものが見える。
それはそれは不思議な湯でございます。」
湯気の女「あら、格さん。いらっしゃい。こんな時間に。お早いのね。」
格さん「むむ。そなたは、誰だ?」
湯気の女「ソナタの女と申します。」
格さん「ここは何処だ?」
湯気の女「まあまあ、落ち着いて。ちょっと一服しましょう。」
格さん「湯気で火がつかんぞ。」
湯気の女「ここは、禁煙でございます。」
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格さん「ちと尋ねるが、先程、助さんと申すものが来なかったか?」
湯気の女「はい。先程、お見えになりました。」
格さん「誰も居ないではないか? 何処に居るんだ?」
湯気の女「話せば、長いことながら。短く言えば、格々しかじかです。」
格さん「無礼者! 拙者の名を呼び捨てにして!」
湯気の女「では。格さん格さん。しかじかです。」
格さん「もちっと、具体的に申せ。」
湯気の女「実は、このお湯の底に、地底王国がございまして、その一角に龍宮城がございます。」
格さん「何、龍宮城とな。 助さんは、そこに行ったのか?」
湯気の女「格さんのお連れ人は、天位男将軍かと思われます。わたくしたち地底の世界では、男たちを、天位男将軍と申しております。
そして、地下王国では、わたしたち女は、すべて地位女将軍と申しております。」
その、総大将がお召しされたのでございます。」
格さん「うーむ。分かったような、分からないような話。して、これから拙者はどうなるのか?」
湯気の女「それは、わたくしにも分かりませぬ。まずは、こちらへ。」
格さん「しかし、ご隠居を一人残して行くのは気がかりだ。」
湯気の女「心配には及びません。すでにご案内申し上げております。]
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受付の女「天位男将軍様ご一行のおなりー。」
一同の女「いらっしゃいませー。」
ご隠居「ちと、頭がクラクラするが、ここが地底王国の龍宮城とな?」
接待の女「将軍様。お風呂の長湯は、お身体に差し支えます。湯気に当てられたのではないかと思われます。」
ご隠居「うむ。そう言えば、あの時、ガス風呂の中で、あたりが真っ暗になり申した。」
接待の女「ガス湯は、こげ茶で先が見えないので。でも、わたくしどもで、そのままここにお連れ申したのでございます。」
ご隠居「なるほど。お供の助さん、格さんも一緒だから安心はしておる。」
助さん「ご隠居。わたしめも、記憶のほどが定かではございのせんが?」
格さん「ここは、深くは考えずに、成り行きまかせにしましょう。」
接待の女「さあさ。どうぞ。わたしどもの地位女将軍がお待ちかねです。」
助さん「おー。タコのタコ踊りが見える。まるで、ユデダコみたいだが。」
格さん「こっちには、イカのイカ踊り。イカしてるのう。」
接待の女「お見苦しいところを。普段は、タイやヒラメなんですけど。あいにく今日は定休日なもんで。」
ご隠居「して。女将軍とやらは、どちらに居るのかな?」
接待の女「女将軍様のおなりー。」
ナレーター「或る日、突然このようなことが起こるかもしれません。
それは、まるで浮世の中を、さまよい歩くうちに訪れる幻であるかのごとくに。」
接待の女「女将軍様の着席。一同のもの礼。」
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接待の女「このたびは、わたしども地底王国の龍宮城によくお運びくださいました。
まずは、わたしどもの総大将の地位女将軍よりご挨拶申し上げます。」
女将軍「男将軍様ご一行には、わが龍宮城に見えられたこと、身に余る光栄に存じております。
これを機会に地上との融和を図り、それぞれの立場での発展を期待し皆様のご健康を願うものです。
本日は、定休日なものであまりお構いも出来ませんが、ごゆっくりごくつろぎ下さいますように。」
ご隠居「一言、お礼のご挨拶をば。お忍び道中は、偶然にも、このようなところに来てしもうた。
巷では常々未知の世界が有るやに、聞いておったのだが。
早々と、それに遭遇したような。まあ、何はともあれ女将軍様の栄光を祝し寛ぐといたす。」
接待の女「それでは、男将軍様と女将軍様の出会いを祝して乾杯します。」
一同の者「乾杯!!! パチパチパチ」
助さん「おや。何処かで花火が。」
格さん「それって。地底花火かな。」
女将軍「それは、あなたたちのガス風呂の中での、プップー。その残り火です。」
ご隠居「ちと、香りが漂うのは、そのせいかな?」
接待の女「まあまあ、お堅い話しなどおっしゃらずに、浮世話でもしてくんなまし。」
助さん「うーん。浮世の話し。地上の話しか?」
格さん「うーん。痴情のもつれ話しか。」
女将軍「話し家って。落語家のこと?」
ご隠居「今は、隠居の身だが、若かりし頃には、恋文が速達で来たものだ。」
女将軍「興味深々。ご披露の程を。」
ご隠居「こなだはこなだはこなだわね。ばななたけさんぐだりてべつだんへそなめた。
あなたわわたしのたにしだわわたしはあなたのかんじょうよ。」
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助さん「ご隠居も、乱筆女性のフアンが多いですね。」
格さん「ご隠居は、庶民のご隠居。隠れフアンが多いってことです。」
女将軍「地上では男と女の物語が多いように聞いていましたが。この龍宮城にも、
男が少しは居たのですけど、最近は見当たりません。」
接待の女「今、男の呼び込みの企画をしておりますが、妙案がなくて、ほとほと困っておりました。」
ご隠居「それはそれは、お困りのご様子。助さん、格さん。出番だ!」
助さん「女ども、この印籠が目に入らぬか? ここに居られるお方をどなたと心得る!」
格さん「恐れ多くも、先の副将軍。仁戸のご老公なるぞ!」
女将軍「はいはい。存じておりました。だからこそ、おすがりするのでございます。」
ご隠居「まずね。女将軍では、名前がまずい。ここは、美味しそうな名前に変更したほうが良い。」
女将軍「そうね。それでは、命名変更でもしてみるとしましょう。どんな名前が良いでしょう?」
ご隠居「恋文の中に、バナナってのが有った。バナナちゃんってのはどうかな?」
接待の女「お慈悲でございます。わたくしにも命名を。」
ご隠居「天下の副将軍。男に二言は無い。そちには、リンゴちゃんが良い。」
聞いていた女「わたくしめにも、お願いします。」
ご隠居「おお。そちには、ニンジンちゃんにしよう。」
助さん「これで、栄養万点。お肌がスッキリ。]
格さん「Aは、アップルのA。BはバナナのB。CはキャロットのC。」
助さん「もうひとつ、おまけに、瞼のチチ。牛乳を入れて。」
格さん「はい。ドリンクジュースの出来上がり。」
バナナちゃん「では。改めて、乾杯!」
一同「パチパチパチ」
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受付嬢「みなさま、大変お待たせしました。栄養万点の生ジュースが出来上がりました。
それでは、席順に従ってお座りください。」
ナレーター「かくして、龍宮城では、縁たけなわとなり、天と地との合同コンパが模様されることになりました。
左側の席には、バナナちゃんを中心として、右にリンゴちゃん、左にニンジンちゃん。
右側の席には、ご隠居を中心として、右に助さん、左に格さん。果たしてその行く末は?」
格さん「リンゴちゃんは、お国は何処ですか?」
リンゴ「ほっぺの真っ赤なリンゴです。お国は寒い北の国。リンゴ畑に囲まれて、やっと19になりました。」
格さん「わたしめは、武道は優れているんですが。どうも口べたで、旨く喋れないんですけど。
リンゴちゃんは、腕を取るのか口を取るのか、どちらですか?」
リンゴ「それは、やはり、お口のほうを取ります。昔から、口八丁手八丁と言いますから。」
ニンジン「そうですね。わたくしも同じ。兄が八丁堀の同心をしておりましたので、八丁は好きです。」
助さん「わたしも、八丁味噌は大好きです。」
ご隠居「わしらの年になると、出会う女性は、すべて年下。バナナさんの好みは、年上、それとも年下?」
バナナ「わたくしは、男性と女性の出会いは、年には関係無いと思います。要はフィーリングでしょうね。」
ご隠居「それを聞いて安心。年寄りは、どうもいけません。」
バナナ「自分に自信を持つことが大切かと。自分の顔は、自分で見るこが出来ませんから。」
ニンジン「見えないの湯に顔を沈めると、顔が映ります。これで、その日の顔が分かります。」
助さん「しかし、あの湯では、きれいな女性の顔しか見えませんが?」
ニンジン「あらあら。顔を置き忘れたのかしら?」
助さん「あれは、ニンジンさんの顔だったんだ。」
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ご隠居「男性は、無口。女性は、お喋り。最近では逆転も?」
バナナ「それは、今も昔も変わりがありません。揉め事相談は、一方的に女性のお喋りで終わるケースが多いですよ。」
ご隠居「あー。あれは、案外自分の惚気話が、中心のようだ。」
格さん「それはそうですね。一度だけならお会いしてもいいから。なんて、それが、二度三度。
あげくの果て、男性に追いかけられて困っています。こうなるんです。」
バナナ「気に入らない男性には、会わないほうが良いですね。」
リンゴ「でも会ってみないと、その先が進みません。」
ニンジン「一人の人に決め付けずに、複数にすれは?」
格さん「眼は口ほどに物言う。相手の眼を見ると分かるような?」
助さん「それだと、何も言わないで睨み合いになるのでは?」
ご隠居「言葉は、人の武器。喋らなくして、なんで己を表現出来る?」
バナナ「言葉は、その人の歴史。歴史を物語れば性格が分かります。」
リンゴ「でも、嘘が見える場合も。」
ニンジン「嘘を見破るのも人生の経験からかしら?」
ご隠居「見破れない嘘。嘘が丸見えの嘘。人には、虚栄ってものがある。」
バナナ「人は、誰でも虚栄心の塊りみたいなものです。この塊りを解すには?」
ご隠居「それは、同じことを奥深く繰り返すことで、真実に行き着く。」
格さん「ご隠居。真実一路。真実の道は、一つってことですね?」
バナナ「でも、その道が成り行き街道だったら? いいかげんなことを言うかも?」
助さん「現に、この書き込みは、まったくいいかげん。口から出任せみたいですね。」
ご隠居「成り行き街道は、晴天なり。」
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ご隠居「おーい。助さん、格さん。そろそろおいとましようか?」
助さん「スケジュールは、ここまでになっております。」
格さん「あまり長いのは、ご隠居のお身体にさわります。」
ご隠居「それでは、バナナ、リンゴ、ニンジンとやら、世話にあいなった。礼を申す。」
バナナ「ご老公。お帰りですか? 龍宮城が定休日なものでたいしたおもてなしも出来ずに。」
リンゴ「今度来られるときは、営業日の方がよろしいかと。」
ニンジン「牛乳も用意しておきます。」
助さん「ご隠居。辞世の句など。」
ご隠居「うむうむ。では。」
賑やかに 女性の群れに つつまれて しばしの時を 忘れ去るかな
寄ってみて 夜の隙間に 酔いしぐれ よせばよいのに 夜明けのご帰還
村人A「おーい。こんなところに寝ていると風邪を引くぞ!」
村人B「もうすぐ、陽が昇る。それにしても、この辺は狐が多いから。もしかして?」
村人C「もしかしなくても。このヨダレは、動かぬ証拠。」
20まで